宅建の受験勉強では時間との戦いを制することが、しばしば目的となります。
それは間違いではありませんが、その際によく見落とされてしまうポイントがあります。
せっかくですからこのページでご紹介しましょう。
それは、自身の年齢に由来する条件を、戦略を立てる際の参考材料に含めたほうがいいということです。(しかし、その点に言及している人が、宅建合格者の間でもめったにいないのはちょっとした驚きです。それと同時に少し残念なことでもあります)。
確かに年齢は、宅建の試験において重大な要素ではありません。
それでも、年齢が宅建勉強の行方に多少の影響を及ぼすことはありえます。
年齢が20代、あるいは10代の場合
体力上のアドヴァンテージがある時期です。
無理な勉強計画を立てても、何とかついていけるケースもあるほどですね。
あえて付言するなら、その点が仇になって勉強不足になったりモチベーションが弱まったり、といった失敗例が絶えないという事実があります。
年齢が30代の場合
いちばん落ち着いている世代といえるかもしれません。
社会人経験を踏まえていることや、そろそろやり直しが利かなくなる年頃のため、本気でやろうとするならあまり脱落しないという点も有利に働くでしょう。
もちろん家庭を持っていたりそれなりの責任がある仕事をやっていたりと、不利な点がありますし、何よりも30歳になる前と比べて体力ではひと回り以上スケールダウンしています。
年齢が40代以上の場合
「あとがない」という意味では30代よりもいっそう切実です。
必死になれるケースもあるでしょう。
ただし家庭や仕事でのハードさは30代と比べて楽になることはあまりないでしょうし、もっとハンデとなるのは、体力の衰えです。
体がついていけないという失敗のケースは確実に増えますし、記憶力についても同様に低下が進んでいるわけです。
それらの事情をあわせると、時間がなくても余裕のあるスケジュールを立てる必要があるはずです。